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作家紹介

浅野 竹二 TAKEJI ASANO

京都に生まれた浅野竹二(1900−1998)は、京都市立絵画専門学校で日本画を専攻、途中油絵に手をそめましたが、再び日本画に復帰、土田麦僊の率いる「山南塾」に入塾し、国画創作協会展に出品するなど日本画家として活躍しました。31才ころより木版画の制作をはじめ、小林清親の「東京名所」に触発され日本各地の名所や行事などを題材にした「名所絵版画シリーズ」を手がけ、一方で自由な表現のもとに創作版画を制作しました。アメリカの具象画家ベン・シャーンは1960年に来日した折、浅野のアトリエを訪ね“タケジ・アサノは自由な想像力と非常にモダンなフォルムの大胆さを繊細な手技の巧みさに結びつけている。”と高く評価しました。
自画,自刻,自摺りにこだわり、画壇から一線を画し独自の世界を貫いた浅野竹二が制作した創作版画は完全な抽象ではなく、鳥や虫や魚,馬,ラッパを吹く人物などを自在にデフォルメして多彩なイメージをつくりあげています。大胆なフォルムと色彩で構成されたユーモアあふれる画面に通う、ぬくもりとはつらつとした風刺精神、そして童心と詩情がうかがえます。

●略歴
1900 10月24日京都に生まれる
1919 京都市美術工芸学校絵画科(日本画)卒業
1920 京都市立絵画専門学校本科1年に入学(日本画)
本科2年頃から油絵独学
1923 京都市立絵画専門学校本科卒業
1926 この頃、油絵をやめ日本画に復帰
1927 土田麦僊先生の塾(山南塾)に入塾
国画創作協会第7回展に出品、入選
1928 国画創作協会第8回展に入選
1930 この頃から木版画の制作に着手
1931 土田麦僊塾をやめる
国画会に木版画『風景』入選
木版画『新京名所』12点に着手、翌年完成
1932 『新大坂風景』に着手、8点で中絶
1933 日本共産党関西地区委員長吉見氏の要請で、機関紙『赤旗』のプリンターになる
1934 結婚
1935 神戸市街鳥瞰図の制作に着手
1936 吉見氏の裏切りにより大阪拘置所に約4ヶ月留置、生涯の友となる、検事三木今二氏と会う
1940 再び木版の制作開始
『京洛名刹雪月花』に着手
1941 『京洛名刹雪月花』12景完成
『聖山霊峰』に着手、翌年完成
天理市の鳥瞰図『おぢば大観』の制作に着手
1942 『おぢば大観』完成
大阪市の『わらぢや地図商により色摺印刷
『上賀茂神社真景』木版画作成
1943 大阪梅田阪急百貨店、東京室町三越百貨店にて個展(名所絵)
木版画『富士ハ題』に着手、翌年完成
1947 木版画『奈良名勝』全8景に着手、翌年完成
1948 京都市岡崎美術館別館にて個展(名所絵)
1949 1月米軍第一軍団所属アメリカン・アート・ギャラリーにて個展(名所絵)
3月東京代々木ワシントン・ハイツ・クラブにて個展(名所絵)
1950 大阪阪急百貨店にて個展(自由版画と素描)
京都府ギャラリーにて個展(自由版画)
1951 京都市土橋画廊にて個展(自由版画)
1954 『近畿名勝』八景に着手、完成
1955 京都府工芸美術綜合研究所委員会工芸部専門委員を委嘱される
色紙判『京洛名所』全12図着手、翌年完成
日本版画協会に出品、会友になる
1956 『東京名所』全10景に着手、翌年完成
1957 続編色紙判『京洛名所』に着手、翌年完成
1958 『海山八題』に着手、翌年完成
1959 個展 京都大丸―浅野竹二自刻自摺名所版画百版完成記念『京洛名所版画展』
日本版画協会退会
名所絵『近畿風景』10景に着手、翌年完成
1960 4月ベン・シャーン夫妻が自宅を訪ねる
名所絵『瀬戸内海』に着手、翌年完成
1962 『京洛行事』(色紙型)に着手、翌年完成
1963 名所絵『九州散見』に着手、翌年完成
1964 名所絵『山陰』に着手、翌年完成
『京展』依嘱出品承諾
1965 メキシコ、アメリカ、スペイン、イタリー、ギリシャ、トルコに旅行 ベン・シャーンを訪ねる
ペカニンス画廊(メキシコ)にて個展
1966 名所絵『西洋所々』10景に着手、翌年完成
1967 名所絵『日本聚落懐古』10景着手、翌年完成
1968 毎日選抜美術展に『眼を下さい』選出される
東京カレ-ジ・ウーマンス・アソシエーシヨン版画展に招待出品
名所絵『四国散見』十景着手、翌年完成
1969 朝日新聞創刊九十周年記念号に『三代』掲載
名所絵『上信越散見』12景着手、翌年完成
1970 ドイツ、フランス、オランダに旅行
1971 京展審査員を依嘱される
名所絵『北海道散見』12景着手、翌年完成
1972 『京洛工匠図絵』に着手、全12図翌年完成
1975 大阪府民ギャラリーに作品買上(3点)
1977 ホノルル美術館に作品買上
おおさか府民ギャラリーに作品買上(大阪名所、新京都名所など)
1978 『合言葉は手ぶくろの片っぽ』乙骨淑子著、表紙・挿絵/浅野竹二 岩波書店刊
京都高島屋美術部画廊にて個展
1980 京都高島屋にて個展
大阪ギャラリー新居ホテルプラザ版画コーナーにて個展
京都美術懇話会会員になる
1981 京都高島屋美術部にて個展
京都書院より『浅野竹二自撰木版画集』出版
東京高島屋にて個展
京都市美術館評議員受諾
京都市文化功労者賞受賞
右目、白内障のため剔出
1982 大阪梅田近代美術館にて回顧展。出陳全作品、福武書店買上
絵本『なんってこったい』福武書店より出版 ノルウエ-民話、文/山内清子、絵/浅野竹二
1983 京都高島屋にて個展
1984 京都高島屋にて個展
京都新聞連載小説、西川裕子作『花の妹』の挿絵をかく ~1985年4/29まで210回
1986 京都新聞連載小説『花の妹』新潮社より出版。その表紙を描く。挿絵の一部も転載
京都高島屋にて個展
1987 京都高島屋にて個展
1989 京都高島屋にて個展
1990 大阪ギャラリー新居にて『浅野竹二木版画展―卒寿を祝してー』
1991 枚方市御殿山美術センターにて『浅野竹二近作木版画展』
1992 伊丹市立美術館(兵庫)にて浅野竹二展
大阪ギャラリー新居にて『浅野竹二木版画展』新作を含む40点
1993 3月大阪ギャラリー新居『もう一つの世界―浅野竹二展』
10月大阪ギャラリー新居『浅野竹二グアッシュ作品集刊行記念展
1996 ギャラリー新居東京店『浅野竹二木版・グアッシュ展』
1998 2月10 日 永眠、比叡山に眠る
2000 京都精華大学にて生誕100周年記念 『浅野竹二遺作展 創作木版画の草分け』
2006 大阪府立現代美術センターにて『浅野竹二』展

浅野竹二「鴫」
「鴫」



浅野竹二「走る馬」
「走る馬」


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